タイ 昨年はボーナス増も昇給抑制=タワーズ
組織・人事サービスなどを手掛ける英米ウイリス・タワーズワトソンは、タイの企業が昨年に賞与(ボーナス)額を増やす一方、昇給率を抑制する傾向があったと明らかにした。平均でボーナスは前年から賃金の0.3カ月分上乗せとなったが、賃金引き上げ率は0.5ポイント下がったという。26日付ネーションが伝えた。
タイ事業を統括する人材コンサルタントのピッパジー氏は、ボーナス額は2014年が1.9カ月分、15年が2.2カ月分だったと説明。賃上げ率は6.0%から5.5%に下がり、従業員の成果をボーナスに反映させる向きがあったとの見解を示した。
タイの人事評価の一般的傾向として、実質的な成果ではなく毎年高評価の人を変える「ローテーション制」が組まれる傾向があるとも指摘。文化的に上司は部下からの批判を回避することに重点を置き、結果として優秀な人材が流出するとの課題があるという。
ウイリス・タワーズワトソンは、保険ブローカー大手の英ウイリス・グループ・ホールディングスと人事サービスの米タワーズワトソンの合併で誕生。今年1月に新体制で営業を開始した。
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(The Daily NNA労務・人事・安全ニュース http://news.nna.jp/ /2月29日号より転載)