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3K労働
[サンケーロウドウ]

主として若年労働者が敬遠する「きつい」「汚い」「危険」な労働を、頭文字をとって3Kと呼びます。一般的には建設・土木、ゴミ処理などの肉体労働や、警察官や看護師、介護士など勤務・労働条件の厳しい職業を指します。

3K労働のケーススタディ

3K職場を忌避する風潮は今も<br />外国人労働者への期待が広がる

3Kという言葉は1990年ごろ流行語として登場しました。人手不足が顕著になり、政府は入管法を改正、日系人の就労の自由を認め、外国人労働者が急増した時期でした。以後、労働用語として一般化し、92年の流行語大賞表現部門には「9K」まで登場しました。ナース・ウェーブ行動の江尻尚子代表が、看護師の仕事は3Kに加え「休暇が取れない」「規則が厳しい」「化粧がのらない」「薬に頼って生きている」「婚期が遅い」「給料が安い」の6つを加えた9Kだと訴えたものです。

最近では女性が工事現場に進出するなど、3K労働に対する認識も変化しつつあるようですが、全体的には3K職場を忌避する風潮は変わらず、景気回復にともない介護・福祉や製造現場などを中心に再び人手不足が問題になっています。このため外国人労働者の受け入れに期待する声が広がっています。

日本で働く外国人労働者は90年の26万人から増加の一途をたどっており、2002年時点では76万人。このうち最も多い23万4000人が日系人や日本人の配偶者ですが、次いで多いのが不法残留の22万人です。これは政府が日系人などを除いて単純労働者の受け入れを認めないためとの批判が多く、政府もフィリピンとの間で人材交流の円滑化などを目指した経済連携協定交渉を進めています。人手不足解消のためには外国人労働者の受け入れとともに、3K職場の給与や労働条件の改善、若い人たちの意識変革も必要でしょう。

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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