第02回 退職金制度、ポイント管理しなければならない!?
こんな会社辞めてやる!そう思うたび、初めてスーツを着て新しいかばんを手に、どきどきしながら電車で会社に向かっていた新人の頃を思い出す事を心がけています。システムで1年+営業で6年目に突入しました、鈴与シンワート中村です。今回もよろしくお願いします。
第二回のテーマは退職金制度を取り上げます。これから会社に貢献していこうと意気込む新入社員の皆様には当面考える必要のない内容となります。どんな会社でも3年は働きましょう。以下本文。
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「退職金制度のポイント制管理 導入事例」
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私が把握する範囲となりますが、2011年の初めより現在までに退職金制度見直しの商談を10件、その内実際にシステム化した商談は5件です。
主だった仕様の範囲として、”紙やExcelベースで管理している退職金計算処理をシステム化する事で、データを安全かつ間違いない内容で管理したい“といった要望にお答えしてきました。
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「お客様のご要望、システムで対応します」
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弊社製品は人事に関連する情報を全て給与計算に利用する事が出来、さらに管理しているデータベースを全て利用した帳票出力が可能な為、お客様の要望に沿った退職金計算処理を実現可能です。
弊社システムにて対応した退職金計算について一例をご紹介します。
退職金ポイント=「(勤続年数×職位や等級に応じたポイント)+評価ポイント」
この計算結果を年に1回累計していき、実際に支払うタイミングにて、退職事由などの変動率を調整して算出する。
上記仕様が一般的です。
同様の仕様で対応を考えているお客様には格安で提供可能です!
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「ご要望の多い依頼に対する背景とは」
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近年なぜ退職金をポイント制に移行しているのか気になりました。
調べてみると、どうやら税制適格退職年金の制度廃止がその理由にあたりそうです。
(ご参考サイト:人材活用システム研究会)
この税制適格退職年金、平成24年の3月末日までに他の制度に移行しなければならないとあります。なんと!つい二週間前の事です。
難しい言葉が並んでおり、私の読解力では噛み砕けない内容のため詳細は割愛しますが、どうやらバブル経済のなごり、団塊世代の退職時期が重なる事による資金不足が原因と見受けられます。
税制適格退職年金を利用している企業に対して、退職金制度再検討のご相談、機会が多くなるのはこれからなのではと睨んでいます。
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「制度変更から背景を読み取る力」
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正直、制度変更でお客様にお声掛け頂いた際「なぜ必要なのか?」を深く考えて営業活動していません。数字が稼げるなんて邪まな気持ちで望んでいるのは事実です。
日々追いかける商談から、背景や法改正など何が影響しているのか興味を持って会話する、これが改めて難しい事に気付きました。(中村 和史)
「社労士勉強中営業マンの初心者コラム」は毎週水曜更新!
次回テーマは「5月病対策!モチベーションが向上する福利厚生」をお届けします。
バックナンバー紹介
「第一回増税ラッシュと給与計算対応」http://jinjibu.jp/spcl/sp0004751/cl/detl/569/
中村プロフィール
関東を中心に労務管理統合ソフトウェアパッケージ STAFFBRAIN専任の営業として、6年間70社を超えるお客様に法改正・社内制度改正における仕様変更対応、保守サポートを行う。人事総務部様の現場の声に答えるべく、社内の先輩方に多大な協力をいただき、悪戦苦闘しながら仕事を乗り越えていく日々が続く。現在は部下も出来、多くの作業を引き継ぐことが出来た今、業務に影響がないよう社会保険労務士の資格を勉強しながら、あるべき人事戦略、システム管理をめざす人事総務部様向けに役立つ情報が提供出来るコラムを提供予定。仕事と並行して社会保険労務士の資格取得を目指す方にも見て頂きたい。
鈴与シンワート株式会社 営業部 主任 | |
人事給与パッケージ専門営業の経験を生かして社労士取得の勉強中。「この営業マンがすごい」と呼ばれるまで日々努力! 人事部様と会話する機会の多い人事給与ソフトウェアパッケージ専門で営業をする私が、年間200件を超える見積経験を生かし、身近なテーマで法改正や社内制度改正に対する見解を社員・従業員目線で書いていきます。 |
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